日常を離れた癒しの宿。地元の幸に溢れたディナーを特別な灯りの中で

美しい町家の街並みを見渡す高台にある、緑に囲まれた宿「オーベルジュ内子」。フランス発祥の食事を楽しむ宿泊施設「オーベルジュ」の名を冠するここは、豊かな食事と何もしない贅沢を楽しむための、大人のための空間です。


外の景色がよく見え、開放感のある館は、地元の木材とガラスを巧みに使ったデザインが秀逸で、まるで自然に溶け込んでいるかのよう。また、日常の喧騒から離れてくつろいでもらうため、客室にはテレビも時計もありません。

和ろうそくの安らぎの光に包まれていただく内子ディナー

ディナーは、内子の食材をふんだんに使った「ヌーベル・ウチコ・キュイジーヌ」。フランス料理でありながら、さっぱりと食べられる、オーベルジュ内子自慢のオリジナルメニューです。こだわりの素材は全て契約する生産者から仕入れ、それぞれが定評のある味わい。

例えば、野菜は全て有機の採れたて野菜。山の湧き水で育てているためビタミンやミネラルが豊富で口に入れた瞬間に普段口にする野菜との違いを実感します。

卵は平飼いの鶏が産んだ有精卵を使用。さらに、チーズ類は内子五十崎の山で、放牧された牛の乳から作る、ヨーロッパの伝統手法「フェルミエ製法」で作られる、チーズ工房醍醐のこだわりチーズ。

その他にも、山の中で育つ内子豚、時期によっては地元猟師が獲ったジビエなど、厳選された地元食材を使用しています。


そして、これらの「ヌーベル・ウチコ・キュイジーヌ」のディナーを演出するのが、内子の伝統工芸品の和ろうそく。一般的な西洋キャンドルよりも明るく、風がなくても火が揺らぐのが特徴です。植物性なのでススも出ません。

この揺らぎには、ヒーリング効果があると言われており、心穏やかに最高の食事を楽しむことが出来ます。ダイニングルームの光は和ろうそくの明かりのみで、自分たちのみを照らしてくれるので、周りが気にならず、自然なプライベートスペースの中で、素晴らしい一時を演出してくれます。


「食重視のオーベルジュの大切なディナーに、ライトでなく和ろうそくを採用したのは、食事だけでなく演出にも内子らしさを表現したかったからです。遠方からわざわざこの土地まで来てくれるお客様に、ふさわしいもてなしが、他でもないこの灯りでした。」

内子はかつてこの和ろうそくで繁栄した町ですが、今では、県下に1軒を残すのみ。そんな中、1本1本丁寧に作られた和ろうそく。小さな明かりから様々な想いを感じられます。

全室が離れ、和紙の客室。自然の音だけが聞こえる静かな空間


全5棟のオーベルジュ内子の客室は、森の中に浮かぶ大きな行燈をイメージしています。伝統的な「透き」技法で部屋全体を包むことで、室内に居ながらにして木漏れ日や、風に揺らぐ木々の影、橙色の夕焼けなどを体感できる造りになっています。

ヴィラタイプで、それぞれの棟が独立しているので、他のお客様の気配を感じることがありません。ウッドテラスを広めにとっているのも、自然と一体となって欲しいからという宿からのメッセージです。

四季のうつろいや、風の匂いを感じながら、鳥の声や虫の音をBGMに、ゆったりと過ごすことが出来ます。忙しい日々が続く中のひと時、いつもとは違う空間、食事で、立ち止まって深呼吸する「内子時間」を過ごしてみるのはどうですか?

写真出典:オーベルジュ内子
 
オーベルジュ内子
TEL:0893-44-6565
愛媛県喜多郡内子町五十崎乙485-2
http://www.orienthotel.jp/uchiko/greeting/