宇和島の街角で⁈クレオパトラも楊貴妃も愛したパール美容を堪能
その昔、世界三大美女として有名なクレオパトラは、パールをワイン・ビネガーに漬けて溶かして飲んだという伝説があります。
また、同じく世界三大美女である楊貴妃も、パールを砕いた粉を飲んだり、その粉を溶かしたお風呂に入ったりして、美白を保っていたと語られているのです。現在のように美容やスキンケアなどの技術はあまり進んでいなかった頃、彼女たちは美しいものを体に取り入れることでその美しさを授かれると考えたのかもしれません。

美の象徴たる人たちが愛したという高貴なパール美容。実はいま、それを体験できるということで美意識高い女子やエイジレスマダムが愛媛に注目しているのです。世界三大美女も愛した美容法を、国産パールでできるエステって一体どんなものなのでしょう⁉

始まりは約10年前。宇和島のパールの知名度アップと、当時大量に廃棄されていた真珠の貝殻を再利用できる、新しい美容を試みたいと、宇和島市の企業組合が立ち上がりました。
カルシウムをはじめとするミネラル類や、肌の成分に近いアミノ酸などを豊富に含むパール。老廃物の吸着や、抗酸化作用や保湿、細胞を活性化させるアンチエイジング効果まで持ち合わせています。これを美容にいかそうとエステを考えたのでした。
エステに使用する基材は、パールの珠ではなく”mother of pearl”と呼ばれる真珠母貝を砕いたパウダー。真珠母貝に着目したのは、その機能性とエコの観点からでした。
それまでパールを採取した後の貝は全て廃棄され、その量は年間1,000トンにものぼり、生産者は処理に悩まされていたのです。
再利用の道を探したところ、貝殻内側の「真珠層」と呼ばれる部分には肌の細胞を活性化させる天然のミネラルがふんだんに含まれていることが判明したのです。ゴツゴツした貝殻から真珠層を削り出す作業は、技術はいりますが腕力は不要なため、地元の人やお年寄り向けの雇用も創出できました。
エステ運営開始に併せて、化粧品開発も行いました。エステティシャンを含むメンバーが宇和島市と一緒になって、クレンジング・化粧水・ パックの3点の試作品を作成。1,000名のモニターからアンケートを集めたのです。保湿しながら老廃物や汚れを吸着する性質を持つ、パールパウダーの効果は絶大でした。実に80%以上のモニターが美肌効果を実感。
ブラッシュアップを繰り返し、1年半後、ついに宇和島パールエステ&化粧品はお披露目されました。

ブランド名は、真珠の中でもひときわ美しい輝きを放つ「花珠(はなたま)」からとって、「花真珠」と命名。開発当初から携わる企業組合の兵頭利恵理事長は、「宇和島にしかない宇和島パールに特化したエステや化粧品を作りたかった。地域の知名度が上がり、活性化にもつながれば」と話します。
このパールエステを体験できるのは道後温泉の旅館だけでなく、宇和島や愛南町の街中にあるサロンや美容室。ローカルなサロンでも、世界三大美女も嗜んだ高級エステができちゃうなんて、ちょっとギャップを感じてしまいます。
現在は宇和島市内だけでなく、松山市にも進出中。認定エステティシャンによるハンド施術は、顔色を明るくし、肌をふっくらさせるだけでなく、深いリラクゼーションを与えてくれると好評です。

フェイシャルの場合は、パールクレンジング→フェイシャル+デコルテのオイルトリートメント→パールパック→パールローション→パールミルクを50分かけて行います。ボディは50分・70分・90分・120分まで4種のコースを用意。オプションでボディパーツパックも可能なので、うまく組み合わせてみてはいかがでしょうか。